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DHCPサーバーのOption66でプロビジョニングサーバーの配布が行われている環境の場合、
初期化された電話機は、起動時にDHCPサーバーから電話機のIPアドレスと、プロビジョニングサーバーの値を受け取ります。
この環境では電話機は起動後、自動的にプロビジョニング(電話機の設定)が行われます。
 
★本手順はDHCPサーバーOption66が構成済みの環境での作業手順となります。
※DHCPサーバーOption66の配布がない環境では、初期化した電話機は手動でプロビジョニングサーバーの値を設定する必要があります。
 
◆新規に増設する場合(新しく内線番号を作成)
【例】 Ext.>310を新規で作成し、MACアドレス>aa:bb:cc:11:22:33 の電話機を使用したい。
1.3CX管理画面にログインします。
2.Usersで新しい内線番号を作成し、内線番号(310)や、ユーザー名、タイムゾーンなどの基本設定を行います。
3.「Phone Provisioning」タブを開きます。
4.「Your Phones」欄の「+add」をクリックし、新しい電話機で使用するテンプレートを選択します。
5.「Mac Address」欄にaabbcc112233を入力しOKをクリックします。
6.「IP Phone」欄や「Options」欄のその他の設定値を設定します。画面最上部OKを押します。
7.初期化済みの、MACアドレス>aa:bb:cc:11:22:33電話機をネットワークに接続し起動します。
8.電話機が自動的にプロビジョニングされるので、プロビジョニングの完了を待ちます。
 
◆電話機故障などで電話機を交換する場合(内線番号は変わらない)
【例】 Ext.>310 MACアドレス>aa:bb:cc:11:22:33 の電話機を MACアドレス>aa:bb:cc:44:55:66 へ交換したい。
1.3CX管理画面にログインします。
2.Users>Ext.310の設定画面内「Phone Provisioning」タブを開きます。
3.「IP Phone>Mac Address」欄のMACアドレス「aabbcc112233」を「aabbcc445566」へ書き換えます。画面最上部OKを押します。
4.初期化済みの、MACアドレス>aa:bb:cc:44:55:66電話機をネットワークに接続し起動します。
5.電話機が自動的にプロビジョニングされるので、プロビジョニングの完了を待ちます。
 
電話機を違う内線番号で使用したい(内線番号Aから内線番号Bに変わる)
【例】 Ext.>310 MACアドレス>aa:bb:cc:11:22:33 の電話機を Ext.>320 として使用したい。
1.3CX管理画面にログインします。
2.Users>Ext.310の設定画面内「Phone Provisioning」タブを開きます。
3.「IP Phone>Mac Address」欄のMACアドレス「aabbcc112233」をダミーの値に書き換えます。画面最上部OKを押します。
4.Users>Ext.320の設定画面内「Phone Provisioning」タブを開きます。
5.「IP Phone>Mac Address」欄に「aabbcc112233」を設定します。画面最上部OKを押します。
6.電話機の初期化を行います。
7.初期化済みの、MACアドレス>aa:bb:cc:11:22:33電話機をネットワークに接続し起動します。
8.電話機が自動的にプロビジョニングされるので、プロビジョニングの完了を待ちます。
※上記手順「3.」補足:Ext.310に対し、違う電話機を紐づける予定がない場合、「Your phone」欄から電話機そのものの設定を削除しても良いです。
 
補足資料
VOPTECH電話機の初期化手順: https://portal.cc-arc.com/ja-jp/knowledgebase/article/KA-01077
Fanvil電話機の初期化手順: 電話機起動中にOKボタン長押し→「工場出荷時へのリセット」ダイアログが表示されるので「OK」を押す。